お葬式
葬儀はなぜ行なうのか?
一体、葬儀とは何のためにやるのでしょうか。
普賢寺としては、葬儀を「卒業式」であると捉えています。
生前にどんな生き方をされたのか、どんなことを教わったのか、どんなことを遺してくれたのか。「卒業式」では、悲しみながらも皆と一緒に「在学期間」の出来事を思い出し、讃え、感謝します。卒業する時にこそ、周りの家族、友人、知人に感謝を伝えたい時のはずです。それをしっかりと受け止められる時間も葬儀という場であると捉えています。
そして、葬儀は故人のためでもありますが、遺された私たちのためでもあります。人生という在学期間を終えられて、あちらの世界に旅立つ際に「お疲れ様」と「ありがとう」を伝えられる最後の場こそ葬儀であると思っております。
本当の相続とは、目に見えないものであり、お一人お一人に心の内でしか感じ得ないものだと思っております。通夜、葬儀の場はしっかりと場所、時間、空間を設えて故人に対峙し、自分自身にも対峙するかけがえのない時間ではないでしょうか。
そして、こちらの世界からあちらの世界へ橋渡しすること。故人と皆さまとの橋渡しをすることが我々僧侶の責務であり、役割だと思っております。責任をもって、仏法に則った修法を厳修してお弔いさせていただきます。
昨今、葬儀の簡素化を多く聞きます。ですが、忙しく、利便性や代替性が高い時代だからこそ、何にも代え難い亡き人のためにしっかりと時間をかけて偲ぶことが大切であるのではないでしょうか。
夜を通して、故人との記憶を呼び覚まし、思い出話を語りあい故人と遺された私たち共々出発の準備を行なうことを行なうお通夜と葬儀の厳修を勧めております。
詳しい葬送儀礼の内容次第については下記をご参考くださいませ。
https://www.tendai.or.jp/sougi/
葬儀・七七日までの流れ
1.ご連絡
まず、寺までご連絡下さいませ。普賢寺近辺の方は信頼ある葬儀社をご紹介致します。遠方の方や互助会、関係のある葬儀社などがお有りの方は、その葬儀社で構いません。
2.打ち合わせ
ご希望の葬儀などをうかがいます。
3.日程・会場設定
葬儀社と日程、会場を決めます。
(可能でしたら、寺で葬儀を行う寺院葬を勧めております)
4.告知
親族、知人友人にお報せいたします。
5.傾聴
(ヒアリング)
ご戒名を命名するにあたって、故人のご生涯や性格などを詳しくお伺いします。(生前戒名がある場合は不要)電話でもご来訪いただいても結構です。
6.通夜・葬儀
指定の斎場で通夜、葬儀を行います。葬儀終わって出棺をして火葬場に向かいます。
7.初七日
斎場に戻られて初七日法要を行います。故人の旅の安全を祈り、ご供養します。
8.七七日
予定した日程に七七日忌の法要を執り行い、ご遺骨をお墓に埋葬します。
この時までに本位牌をご用意いただきます。開眼法要も併せて行います。
寺院葬について
普賢寺の本堂で通夜、葬儀を行うことも可能です。
寺で葬儀を行なう場合、下記の葬儀社さんにお願いする形になります。
斎場料や時間、形などを気にすることなくお別れすることが出来ます。
仕出し料理なども柔軟に対応出来ますので、お問い合わせください。
ご希望の場合は、通夜から葬儀にかけて宿泊も承っております。(お風呂は公衆浴場をご利用)
お付き合いのある葬儀社さん
七七日忌法要について
七七日忌は埋葬供養を行いますので、下記のご持参ください。
・ご遺骨
・白木のお位牌(ご葬儀でご用意した)
・本位牌※
・お写真(大小問わず)
・石材店への埋葬料
当日、本位牌の開眼(魂入れ)も併せて奉修します。
石材店への費用は下記です
・埋葬料:5万円
・墓誌彫刻料:5万円 (生前戒名の場合は2.5万円)
※本位牌は、ご先祖様のお位牌などとのバランスを見てお決めくださいませ。夫婦位牌も可能です。
普賢寺の出入り方は下記の仏具店です。普賢寺の檀信徒とお伝えくださいませ。
法事とは?
年回忌とは、亡くなった故人を偲んで催す供養のことです。「法事」と呼ぶことが多いです。供養とは、仏様に真心を込めてささげるという事です。その供養という行為こそが、仏教では尊いことだと考えられております。そして、その供養は他に転化することが出来ます。それを回向と言います。自分が積んだ功徳を他の人に分け与えるのです。それを故人や先祖に行うことを追善供養と言います。
そのため、法事とは追善供養と言っても過言ではありません。供養を行って、故人の冥福や安楽を祈る行為の総称です。その供養こそが法事に凝縮されておりまして、僧侶と共に、灯明、お香、お花、供物を捧げて読経を行うことで供養をしているのです。皆さまにして頂くお焼香は、お供物の1つでもあります。ただ、故人にとって最大の供養とは何かということを考えますと、皆さんが毎日を無事に生きられていることにあると思っております。その様子をお見せして、報告することが最大の供養になりますし法事の大きな意義だと思っております。
慌ただしい日常から離れて、故人との思い出や教わったことなどを改めて思い出しご縁に感謝して、心の中にいらっしゃる故人を呼び起こして、対峙する大切な機会でも御座います。
※お二人を弔う併修も受け付けておりますので、お問い合わせくださいませ。
※年回忌は、通例では33回忌を弔い上げとしますが、50回忌や100回忌を行なう家や地域もございます。
卒塔婆
卒塔婆とは、サンスクリット語で仏塔の意味を表すストゥ―パを音写化した言葉で、塔婆とも言われます。つまり、塔婆は仏さんの塔と考えていただければと思います。日本においては、大きな仏塔は木造で出来ていたため、板塔婆を建てるようになりました。先々代曰く、塔婆はご先祖様への「私は元気です」というお手紙とのことです。また、お塔婆には仏さんの種字が書かれております。年回忌の際には、お便りを書いて、仏さんをお墓に建ててご先祖を供養をしている、と考えればわかりやすいです。
1基:4,000円
法事の留意点
・お申し込みは1週間前までにお願いします。(日程は先着順となっております)
・喪服でなくても結構ですが、ラフすぎる格好はご遠慮ください
・法要20分前にはお越しくださいませ。
・ご位牌とお写真(小さいもので結構です)をお持ち下さい。
お申し込みは、お申込みフォーム、電話、FAX、メール、にて承ります。